2022~2023シーズンを振り返って No3
ブラジルからのワイルドディスカスの入荷は大きく分けて上流域はマナウスから、
下流域はベレンからです。
例年の流れでは、マナウスからのグリーンディスカス、ブルーディスカスから始まり、
11月になれば下流域のアレンカーエリアからの入荷が始まります。
アレンカーと言えばレッドディスカスの宝庫、
生息エリアは大きく分けてアマゾン本流の北岸と南岸に分かれ、
その表現は大きく異なります。
北岸の代表はやはりクリペア、
淡いイエローベースに発色する赤は明るめで、
きめ細かな鱗と相まって上品な印象を受けます。
ソリッドレッドばかりと思われがちですが、
独特のラインを持つ素晴らしいロイヤルタイプも混生しています。
主に北岸の町アレンカーに集荷されます。
■クリペアスーパーロイヤル
南岸の代表はイナヌ、それまでレッドディスカスは北岸一色だったのが、
この産地の登場でレッドディスカスの評価が変わりました。
北岸クリペアと比べ入荷時は体色が黒く地味、初めてご覧になったお客様から汚いね?と言われる始末。
ところがこの暗さこそ強烈な色素を持つ証、入荷後一番激変するのもこの産地です。
赤の発色具合は深い赤、頭部から背鰭にかけて直線的でそのハイフォームと相まってシャープな印象を受けます。
ここも他の産地同様に乱獲気味でクオリティが落ちていましたが、
数年間休ませる事によって今シーズンは最盛期を思わせる素晴らしい個体群が入荷しました。
■ラーゴイナヌ レッドデヴィルスーパーロイヤル
■ラーゴイナヌスーパーレッドデビル ソリッド